高等教育機関で働く10年目の私が返答に困った質問
今の仕事は充実しているか?
と、父の年齢ほど離れた人からそういったことを聞かれて
「つまらないと感じることもありますが、仕事ですから」と
なんとも自分の気持ちはうやむやな返答をしてしまった。
もちろん嘘では無いが、本心でも無い。
入った頃(入社)、まるで自分が神にでもなったかの様な
スクールウォーズな想いはさすがに無い。
充実とは何か。色々考えさせられる事が多いので、せっかくなので
ブログという形でこれから少しづつ色々と書いていこうと思う。
答えは分からない。良くも悪くも言えなかった訳だ。
モヤモヤしていて、自分の言葉ですぐに返答出来なかった訳である。
高等教育機関なんてよそいきな言い方だが、
高校や大学では無く、専門学校という少し特殊なお仕事である。
教壇に立ち、自分の知識や技術を学問として教えるのでは無く、
社会のスタートラインに立たせるという所が高校や大学と違い特殊だ。
もちろん他の学校(高校・大学)にも就職率や出席率などで、日々頭の痛い思いをされている
先生方はいらっしゃるだろうが、
専門学校では、前提として就職させることが絶対である。
私の専門分野は時代の変化に影響しかない分野であり、
そこにかけるコスト(自身の勉強や資料作成など)もかなり多い。
昨年作った資料がもう使えなくなることなんてザラにある。
なので、どうすれば効率が良いか、普遍的な部分を抽出してカリキュラムに起こせないか
そういった事との格闘をしながら結局10年経ってしまったという感じである。
- たった90分の講義の為に6時間かけて作った資料がインスタントに使い捨てられる
- 一生懸命作った資料を学生が忘れる(捨てる)
20代の時に意気込んでいたあの気持が少し冷めてきたのは、
日々少しづつ理想と現実との差が距離が近くなっているのだろうか。
- 6時間もかけずに同じクオリティはどうすれば良いか
- 持って帰りたくなる資料はどうすれば良いか
というか、
- こんな相談が出来る人は職場にいるのか
- 学生との距離感はどうだ
- 教えることを教えるのは誰がすれば良いのだ
- 教えるって何だ
など、そういった色々思う所を書いていきたい。
たった10年のペーペーが大きい事を言うんじゃない という点は
どうぞ優しい目で見て頂ければ幸いです。